■古畳及び、畳くずリサイクル事業

 環境問題で騒がれています現在、私たち畳業界におきましても、古畳及び、畳くずの処理方法の問題が悩みの種となっております 以前でしたら、やさい畑やみかん畑等、農業関係の方々に喜んでもらわれていましたが、現在では、畳の素材が変わり、化学製品等が多く使われるようになり、また、廃棄処理に関する規制もだんだんと厳しくなり、昔のように田畑での処分や、個人での焼却処分等ができなくなりました。
現段階では、産業廃棄物処理業者による処理はできますが、これから先を考えますと、その方法も今後だんだん厳しくなってくるものと考えられます。
 そこで、私たちはその古畳及び、畳くずを分解して、リサイクル出来る素材と出来ない素材に分離し、わらの部分は農業方面や畜産方面へ堆肥や飼料としての利用を、ポリスチレンフォ−ムの部分は発泡スチロールのリサイクルメーカーを利用し、再商品化をしてもらいます。
 これからの研究、試行次第では、地域のさまざまな異業種の方々と情報を交換しながら、専用の機械の開発や用途の開発等、地域の新しい産業に発展させて、全国の1モデル的存在にしてけるように考えています。

■福祉事業(仮称)

 畳リサイクルセンターでの作業を、高齢者や障害者の方たちの雇用の場として提供できないだろうかと考えています。
軽作業が多く、リハビリなども兼ねる事が出来ると思います。
現在、出来る限り作業環境を良くしようと試行中であります。  
また、新しい畳の端材などが発生しますが、このような端材を福祉作業所や、老人ホーム等に提供し、私たち畳店の方で技術指導を行い、リハビリや、多くの人達との交流、それに販売する事で多少の収益にお役にたてればと考えております。

■環境体験学習事業(仮称)

 この事業は、水俣にこられた方々に1時間〜3時間の時間を利用していただき、「畳」をもとに、日本文化の伝承(畳の役割等)と環境について体験学習して頂こうというものです。 いよいよ水俣市では、修学旅行等を対象に教育旅行誘致での「水俣環境学習」が始まります。 この水俣環境学習のメニューのひとつとして(もちろん一般観光客の方々も対象者になります)、私たちの取り組みであります、畳のリサイクルとい草小物製作、及び畳関連の話を考えています。

 (例)畳分解体験 ⇒ 畳についての講話 ⇒ 小物製作[全工程約2〜3時間]

 日本伝統の代表的な「畳文化」を直接みて、触れて、感じて頂きたいとの思いと、このような情報を発信することで「畳文化」を次世代に広く残していきたいという思いもあります。

■これから先〜

古畳及び、畳くずのリサイクル事業はあくまで現在使われている畳、現在造られている畳を対象としたものです。 しかし、それではただのリサイクル事業にとどまってしまい本当の意味での「環境にやさしい、人にやさしい、地球にやさしい製品づくり」には永遠になれません。 もちろん、現在使われている億単位の枚数であろう畳の処理もこれから先何十年間の問題でありますが、その先、つまりこれから造る新しい畳も、使う素材を考えないと、結局は同じことです。
 これら畳の最大の問題点(ネック)となっています「糸」をどうにか変えて、現在の製畳機(畳床を造る機械)や各畳店の機械でも使用できるような「天然の糸」を開発しなくてはいけないと思います。 むしろ、これが解決できないと、これからの畳業界は生き残れなくなってくるとも思います。
 いつになるかわかりませんが、きっと近い将来すばらしい素材が、姿を見せてくれる事を信じて頑張ります。

 みんな心の中ではわかっているんです。
   これではいけないと。

 みんな一度は考えた事があるんです。
   なにか良い方法はないかなあと。

 私たちは、それから先の、まず一歩を踏んだにすぎません。

■畳リサイクルの会での古畳リサイクル処理工程(試行)


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