[広島県福山市 いぐさ産地農家視察 2003/5/10]


[新びんご中継表の見学]
新びんご中継表を織る機械です
広島に2台しかないそうです。
この機械の要、中心の部分です、
縦糸が2倍通っていて動きも複雑です、
力がかかる部分なので壊れやすいそうです。
こちらの織り機は、中継表の神様、
寺岡文子さんが使用していた、
手織りの中継ぎ表織り機です。
広川さんのところで保管されています。

手織りの中継ぎ表、
たて糸まで手でよられた特別な物です。
ほんとに綺麗でした。
本備後の「あかし」備後の証紙です
もちろん生産者の名前が入っています。
証紙は畳表を織る際に挟み込まれます。
広川宏志さん夫妻&畳LIFESTYLEメンバー
集合写真

広島県藺業組合及び
広島県藺製品商業協同組合では
地域振興活性化事業として
新びんご中継表に力を入れています。
新びんご中継表施工マニュアルも製作
施工方法の広布に務めています。

この新びんご中継表施工マニュアルは
備後ムラカミ様よりいただきました。
http://www.bingo-tatami.com



[い草で円座を編んでいる所を見学]
い草で円座を編む佐藤美津子さん
手作業でい草を作品にしていく工程は見てても根気が要り大変な作業だと思いました。
1日に1つできるぐらいだそうです。
岡田菊江さんの指導の下
鳥追笠・虚無僧笠・浪人笠なども
作っておられます


[畳表の生産農家(栽培〜製織) 三軒の河野さん宅]

い草生産農家河野勇吉さん
こだわりを持たなければ、「良いイグサは出来ません」と話されていました。
こだわりの有機肥料には、魚粉や綿実などを
使用、只今熟成中でした。

河野勇吉さんのい草乾燥機(奥)
低温設定をして、時間を長めに取り乾燥します。
手前のブルーシートには
有機肥料が熟成中です。

河野勇吉さん夫妻(手前中央)とメンバー。
後ろがツバメの巣がいっぱいの、
幸福の作業場です。

 

 

い草生産農家河野悦三さん(手前右)と
メンバー。
地元地域にボランティアとしてイベントに積極的
に参加しているそうです。
他県のいぐさ産地からも、イ業協同組合の方や
農家さんの団体、全国の畳組合や機械メーカー
の方々が沢山勉強に来られているそうです。

河野さんのお宅の敷き詰められた畳からは、
河野さんの「びんごおもて」に対する
自信と誇りを感じました。

河野悦三さんの本備後畳表&証紙。
証紙は、その農家でのいぐさ栽培面積から
割り当てられ、全て一枚一枚番号を違えて
ありました。

河野さん作詞の「備後畳表の唄」を
自慢のオーディオで聞かせてくれました。 
この曲はカセットとして販売しているそうです。
   

故 河野栄さんの奥様河野鈴子さん(手前)
とメンバー。
今回お邪魔した時には怪我をされていて
作業はされていませんでしたが
ご自身の背丈より長い い草を扱うのは、
どれほどたいへんな作業か容易に
感じ取れます。

河野鈴子さんは数年前から
田に立てなくなったご主人の指導のもと
2人3却で日本一の畳表を作り続けました。

河野さんのお宅の畳、
河野さん曰く「いぶし銀」に変色した畳表。
1枚の重量が畳表だけで3.2sもあるそうです。


[宮里経糸見学]

宮里経糸さんでは、畳表を織る際の縦糸を
整巻しています。
1コーンは400間分(約400畳分)、
巻き上がると大人一人では持てない位の
重さになるそうです。

綿糸だけでも約9種類、ラミーや麻など、
糸掛けの作業は熟練を要します。

沢山の糸が張られ大きなコーンに
巻き取られていきます。
巻き取るときに一本一本抵抗を掛け、微妙な調整をしながらの作業です。

国産の畳表には県や種別ごとに決まった
色糸が入れられます。

ずらっと並んだ巻取り済みのコーン
日本各地のい草農家さんや
畳表製織業者さんに送られます。
色々な質問に答え、教えてくださった
宮里昭子さんです。


[龍びん表の見学]

目が広くて、あらかじめ日焼けさせた
ベージュのい草を使用する龍びん表の
織機です、初めて見ました。

主に床の間に使用される、高級品です。
普通の畳の目の1.5倍が中目
2倍の広さが大目です。
自宅裏の広々とした風通しと陽が良く当たる
斜面にい草が並べられ日焼け中。
熊本のひのみどり草を使用しているそうです。
ベージュ色になるまで、冬場で1ヶ月、
夏は4日位かかります。
イ草は、表裏両面干し、取り込みには2時間くらいかけて作業します。
雨など心配しながらの作業です
大村商店さん
「手間はかかるしもうかんねぇ
このあたりじゃ龍びん農家は、
4件ぐらいになったねぇ。」
 

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編集:畳LIFE STYLE