い草とバニラ

和の香りであるイグサの香気成分『バニリン』が、世界中の香水の調香に欠かせないバニラの香気成分『バニリン』と同じ成分だと知ったのは最近のことです。

80年の時を経てもなお トップクラスの売り上げを誇るシャネル5をはじめ、ゲラン、クリスチャン・ディオールなどの名香には必ずと言っていいほど『バニリン』がブレンドされています。人々を魅了し続ける香り、バニラの魅力は計り知れないのです。
世界でも『バニラ香料』の需要は大きく、市場には化学合成された安価な『バニリン』があふれています。
そのため 天然のバニラ香料は生産も少なく貴重で、高価になってきました。
そんなバニリン香気成分を含むイグサ。
私たち日本人にとってあまりにも身近な存在です。
日本には、贅沢な香り・貴重なアロマ空間が、昔からあったということなのですね。

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【バニラ香料】(バニリン)は
優しさ・柔らかさ・やすらぎ・緊張をやわらげる・心を鎮める・安定させる・といった香りをデザインする際にブレンドします。
意志を強く・アイデア・集中・ひらめき・精神的疲労の緩和など快活な香りをブレンドする際に使う香料【クローブ】【ベンゾイン】にも『バニリン』が含まれています。

緊張しやすいピアニストの方にバニラベースの香水を調香さしあげ、とても好評でしたし 受験期にはバニリンをブレンドした集中力アップのルームスプレーが人気です。

『バニリン』のチカラを秘めたイグサの部屋(和室)は受験生の味方といえるでしょう。イグサの香りでやすらぎ、安心感を得て、呼吸が深くなり、脳に酸素が行き渡ると頭がスッキリし、自然と記憶力もアップします。

「そこに居るだけで」香りの作用が得られる畳の部屋は、
最も簡単で、最も身近な「伝統が織り成すアロマ空間」なのではないでしょうか。
より長く,より大切に・・・・イグサに触れてみることをおすすめします。

パーソナルパフューマー Mika    ブログ http://pperfumer.exblog.jp/

(参考)
ラン科の植物であるバニラからなる「バニラ香料」は発酵と乾燥を繰り返すキュアリングという工程によって初めて香料となります。 バニラ香料は需要が高く、原料となるバニラの生産量を上回り続けています。(全世界で年間約12000トンの消費量)
その結果クオリティーの高い天然のバニラ香料はわずかとなり、市場に出回るほとんどのバニラ香料が化学合成香料となっているのが現状です。

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